CS3630DAの後継機的な位置付けの機種となる、CS3625DC。
ブラシレスモーターと聞いて購買意欲をそそられた。
何しろこの前機にあたるCS3630DA、数えるほどの使用にもかかわらず、ブラシの不具合が頻発してうんざりしていた。
この点についてはハズレ個体だった可能性もあり、メーカーに修理依頼した訳でもないので原因不明のまま。
CS3630DAの詳しい不具合については他で記述する。
スペックが向上したとはいえ、同クラスの機種を短期間で買い換えるのには躊躇したが、トラブルの原因がはっきりしないまま修理を繰り返して使い続けるのも如何なものか、という訳で思い切った。
そしてそれは大いに正解だった。
外観
本体はモーターがブラシレスになったことでその分スリムになった。
ソーチェンも前機より50mm短い250mmとなり、持ち比べてみると全体的に一回りか二回り小さく感じる。
重量もマイナス1.2kgというスペック通りの軽さ。
工具要らずのダイヤル式だったソーチェンの調整は、付属の工具を使う方式に変わった。
前機と比べると無駄が省かれた印象。
作動音
前機は「ヒューン」という重厚で滑らかなモーター音だったが、後機は「キューン」という甲高いやや大きめの機械音が特長的。
モーターの回転速度も上がっているので音が少しばかり大きくなるは致し方ない。
操作感
トリガーを引くと一瞬「間」がある。これは何だろう…。慣れれば気にならないレベルではある。
基本的な操作方法は変わらないが、トリガーのロック解除ボタンが持ち手の上部に移動した。
全長が短くなった分、取り回しは良くなった。
特に高所での作業時には軽くて小回りが利くことで作業性を高めてくれる。
切れ味
抜群。明らかに前機との差をつけてきた感がある。しだれ梅の樹高4m、幹の太さ250〜300mmをトップから5等分程にあっと言う間に切り落とした。
スペックを見ればその違いは明らかだが、言葉で言うなら「サクサク」と切れる感じ。
切れ味に差を感じた理由の一つにソーチェンの厚みが関係しているかもしれない。
後機の方がほんの僅かに薄い。
余談
両機はソーチェンの長さの違いで品番に違いがあるが、長さだけの違いならソーチェンの流用が可能ではないかと考えた。
答えはノー。
試しに装着してみて前機の方がほんの少しだけ厚みがあって、本体に干渉してしまうことを確認した。
まとめ
同等機種の後継とはいえ、違いをしっかりと体感出来るような商品を造ってくれたメーカーにはグッドジョブと言いたい。
もちろんソーチェンに合わせたモーターのトルクや回転速度など目に見えない最適化もなされているだろう。
今は片手での操作出来る小型のモデルから、ダブルバッテリーの大型高出力モデルまで各メーカーから販売されている。
コードレスチェンソーは用途に応じて棲み分けが出来ている。
このモデルはDIYで使う分には充分過ぎるくらいの性能だ。
何しろ250mmのソーチェンで300mmの幹もサクサク切れてしまうのだから。
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