【SONY LinkBuds Open】フィッテングサポーター交換 

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レビューというものをあまり当てにしない方が良いという考えは間違いではないとは思うが、先入観というものほど根拠に乏しい物もない。

SONY LinkBuds Openの形状を最初に見た時、果たしてこの形でしっかりと耳に固定されるのだろうか?と疑問を持った。

以前に使っていたXEA20は同じオープンイヤータイプのワイヤレスイヤホンだが、吊り下げ式という特殊な装着方法にも関わらず自分にはとてもフィットして気に入っていた。

ただ流石に5年以上が経過した頃からバッテリー持ちが極端に悪くなり正直使い物にならなくなっていた。

それでも使用頻度が少なかったせいか長持ちした方だと思っている。

何より装着感の良さやオープンイヤータイプの恩恵を最大限活用する事が出来る機種だったので後継機が出ない事が残念でならなかった。

どうやらメーカー的にはLinkBudsの進化が既定路線だったようでLinkBuds Openと名を変えて2代目に進化させた。

1代目の時は興味が無かったので詳しく調べもしなかったが、どうやら1代目にはサイズ違いのフィッテングサポーターが同梱されていて購入後に各自で交換が出来たらしい。

2代目のレビューを見るにフィッテングサポーターがワンサイズに固定されている事に不満を感じている購入者が多いようで、中には全くフィットせずに装着すら出来ずにすぐに手放した、などというにわかに信じられないような内容も見受けられた。

そんな事があるのだろうか?

自分は吊り下げ式のタイプしか使ったことがなく耳の穴に固定するタイプの装着感が全く分からなかったため一応店頭で実物を確認する事にした。

視聴と言って装着感を確認する事も出来たが、買いもしないのにわざわざ店員にショーウィンドウの鍵を開けてもらってまで買う体の演技をする図太さが無かった。

今思えばそれはやっておくべきだったと強く思う。

結局レビューをあてにするしか無かったのだが、そこで余計な先入観が幅を利かせてしまう事になる。

確かに一目見た時、あの形でどうやって固定するのかと疑問を持った。

でもSONYほどのメーカーが造ったものにいち素人の疑問が当てはまる筈が無いとバイアスが掛かってしまった。

長い開発期間を経て数々のテストを熟して世に出てきた商品なのだから、素人が一目で感じた疑問など吹き飛ばしてくれるに違いないと。

XEA20もレビューでは付け辛いという不満を訴える人もいたが、自分的にはそれほど不満はなかった。

確かに最初は付け辛さを感じる事もあるにはあったがコツさえ掴んでしまえば何て事はなく、それよりフィット感の良さや音質、オープンイヤーである事の恩恵の方が遥かに上回っていたものだ。

今回も同様で最終的に「買って良かった」となるに違いないだろうと根拠の無い楽観的な希望に後押しされ、最終的にはレビューにあった多数の低評価を無視する形で購入に至ってしまった。

さて手元に届いた現物を大きな希望を持って耳に装着した瞬間、儚い希望と共にLinkBuds Openは耳からポロリと転げ落ちた。

「まさか」と思いつつ何度か試してみるが、右耳側だけ全くフィットさせる事が出来ない。

左耳側はかろうじて固定されてる感じはするが、確認のため説明にあるように軽く頭を振ってみるとややぎこちない。

鏡で目視してみるとやはり右耳側はフィッテングサポーターの角部分が収まるべき耳甲介というところのひだに届いてなくて見るからに固定されていない。

左耳側は角部分の先端がかろうじて固定されている。

つまり自分の場合、左右の耳甲介の形が違っている事に加えて、ひだの部分の形がメーカーの想定に当てはまらなかったようだ。

こんな事があるのだ。

早速調べまくってフィッテングサポーターにLサイズがある事を知り、有無を言わさず注文。

数日後に届いて試すもこれまた不発。

このLサイズ、元のサイズと比べてもほんの少し(2、3mm)しか違いが無い。しかも形状も変更されている。

恐らくケースに収めるために無理した感じがある。

せめて5mmくらいの違いが欲しい。

さらに調べると、同じ状況に陥った方のブログでフィッテングサポーターを少し回転させる事で何とか固定させる事が出来たという内容をお見受けし、自分のベストの位置を探してみたところ、何とかこれなら使えるというポジションを何とか見つける事が出来た。

しかし当然の事ながらその様な使用方法はメーカーの想定にはなく、その方の仰るように充電器には無理やり押し込む感じになってしまう。

到底満足出来る状況ではない。

ただ、実際装着して1日を過ごしてみると音質やオープンイヤーの開放感はとても良い。

特に拘ったとされる低音の表現力はXEA20と比べ確かに向上している。

もちろん低音がズンズンくるような事はないが、質の良いスピーカーから響いてくるような心地良い音圧を低ボリュームの領域でも感じる事が出来る。

昔からSONY製音響機器のこういうところが好きだ。

頼む、SONYさん。LLサイズのフィッテングサポーターを出してくれ。また3,000円近く払ってでも買うから!

ついでにケースにもすっぽり収まるようにしてくれないかな。

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